こんにちは。FCCテクノも中途採用・学生からの採用を進めていますので、たくさんの書類に目を通します。中小企業であっても、採用においては複数名の候補から選択せざるを得ないので、提出書類の書き方はとても大事です。
今回は、企業の採用担当者、マネジメントが見るポイントを記載します。内容は、キャリア次第なので何とも言えませんが、体裁を中心に記載してみます。
書類にストーリーを作る
したがって、単純に自分の人生を時系列で、自分が言いたいことを書くのではだめで、読む人が誰であるか、何のために読むのかをしっかり考え、書類を作成するのが大事です。
特に大事なのは、3点です。
- ・適切なインデント、表題をつけ、段落を分ける(視覚的に見やすくする)
- ・全項目を同じ量書くのではなく、面接で話したほうが良いであろう箇所の量を増やす
- ・サマリーを記述→ディティールを意識する
これらは、視覚的に目に留まりやすくするために必要です。FCCにおいて書類審査を行うときに要する時間は、かけても1分程度です。当然ながら全部読めません。ポイントがまとまっているか否か、構造化した文章であるかを見て、まず所見をつけ、そのあとにじっくり読みます。故に、特に自由形式の書類においては、「ぱっと見た目」の体裁がとても大事です。
小さなスペースがどう、誤字脱字がどう、というよりも、書類を開いて、パッと見たときに情報が入ってくるか、は大きく印象を左右します。行や段落の整理がうまくなされている職務経歴書は、就職・転職において大きな武器となります。
そして、その書類を見ながら面接が進みますので、面接の流れを意識しながら、書類を組むのもポイントでしょう。あえて職務経歴書に相手が気になりそうなポジティブなポイントを設け、アピールにつなげる戦略も有効です。
つまり、面接で持っていきたい流れを想定しながら、自身の仮説をもって、自分自身をわかりやすくストーリーで記載したのが職務経歴書である、とFCCは考えています。
論理的表現を駆使する・主観的表現を避ける、形容詞は抑える
あとは論理的であることです。情緒的な文章を書かれる方が時折いらっしゃいますが、小説家の採用ではなく、ビジネス・パートナーの採用ですので、論理的であり、簡素であること、つまり伝わりやすいことが重要であるように思います。
これはビジネス文章においての基礎でもありますが、主観的表現は避けます。ファクト(事実)であるものを極力客観的に記載することを重視し、自分がどう思った、どう考えたは、書くとしたら志望理由ぐらい、または事実を整理した後の解釈として主観を加えることでしょうか。
また、形容詞は、主観が入り込みやすく、省いたほうが無難であるように思います。例えば、「とても頑張った」が、「頑張った」と比べてどの程度違うのかは、人により異なります。あいまいな表現は判断のブレを招きますので、形容詞を避けるほうが効果的な文章が書けます。
社内用語は控える
最後に、社内用語を避ける、あるいは、学校・バイト先の用語を避ける、のもマナーであると思います。基本的には、候補者様のお勤めになった会社の内情はもとより、社内のシステムのことを知らないことが多いです。故に、社内用語が多いと、解読に時間がかかってしまいます。言い換えを駆使し、社会通念上伝わりやすい表現に置き換えていくと良いと思います。
まとめ
キャリアを考える、そしてそれを棚卸して改めてどう生きたいかを考えることが大事であると思っています。以上は体裁などに絞った書き方ですが、自分の人生を作る重要な書類なので、自分から離れて独り歩きしても、自分自身をアピールしてくれる書類になるように、しっかり内容を整理しておくのが良いように思います。
おまけ:入社後も定期的に職務経歴書をアップデートする
FCCでは、もちろん任意ですが、定期的な職務経歴書のアップデートを推奨しています。
これは職員に、積極的に辞めてほしい、といってるのではなく、自分のキャリアが積みあがっているか、新しいことに挑戦できているか、社内の目だけでなく、外部の目からみたとき、自分はどう映るだろうか、を客観的に見るために行っていきます。行ったこと、日々の業務を文章化、ストーリー化することで、自分の立ち位置を改める、ということでしょうか。
人口減少や、それに伴う経済規模の縮小で、一つの会社に縛られ生きる時代ではなくなりつつあります。会社も終身雇用や年功序列を保証できなくなり、稼ぐ力が増していかない限り、待遇が上がらない時代です。また、人口減少が進むと、女性や高齢者の活躍の場を作るだけでは追い付かず、労働人口が不足していきます。そうなってくると、転職、複数の会社で働く複業が当たり前になってきます。(すでに当たり前になってきてますね。)
自分が何が出来るのか、あるいは何を武器にして生きていきたいのか、時間をとって考え続ける人が生き残っていける時代であるように思います。また、社会や会社で生きていくのは、理不尽が伴います。この理不尽をうまく乗りこなしていくためにも、職務経歴書を用いて、自分を客観視する習慣が大事であるように思います。
FCCでは、大変な時代を、ともに超えていける人を募集しています。
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